甲状腺には薬か手術しかないの?

更年期にさしかかる女性で、甲状腺トラブルに悩まれてる方が増えているようです。
甲状腺について書いてみます。
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甲状腺は喉ボトケのすぐ下辺りに位置する蝶の様な形の器官です。
小さいながら、身体のあちこちに影響するホルモンを分泌する重要な器官です。
甲状腺ホルモンは主に新陳代謝に関わります。
エネルギーを作り出して体温を調節したり
古い細胞を新しい細胞に作り変えたり
脳や内臓を活性化する働きもあります。
身体にとって必要不可欠なホルモン。
甲状腺ホルモンがなければ成長することもできません。
甲状腺トラブルはいくつか種類があります。
1甲状腺ホルモンが出すぎてしまう場合
(甲状腺機能亢進症、バセドウ病など)
2甲状腺ホルモンが不足する場合
(甲状腺機能低下症、橋本病など)
3甲状腺にできものができる場合
(良性の場合と悪性の場合があります)
1のバセドウ病は若い女性に多い疾患です。
歌手の絢香さんやサッカーの本田選手で知った人もいるかな。
これは甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまい、
代謝が高まりすぎてしまう疾患です。
喉が腫れる。眼球が出てくる。
動悸が激しい。汗がよく出る。暑がりになる。
興奮気味になる。いらいらする。
疲れやすい。よく食べるのに太れない。
などの症状が出てきます。
また2の甲状腺ホルモンの不足に悩む方は多いです。
気付かないだけで、実は甲状腺機能が低下していた、という方も少なくありません。
いつも疲れている。太った。食欲がない。
寒がりになった。手足が冷たい。むくむ。
鬱っぽい。不安がある。
忘れっぽい。やる気や集中力がない。
抜け毛がひどい。皮膚が乾燥する。
いくつも当てはまる方は
もしかしたら甲状腺機能が低下しているかもしれません。
甲状腺に問題がある場合、
病院での治療は、薬を服用することが多いです。
抗甲状腺薬や合成の甲状腺ホルモン剤など。
放射線治療や甲状腺そのものを摘出してしまう場合もあります。
摘出してしまった場合は一生ホルモン剤を飲み続けなくてはいけません。
合成の甲状腺ホルモン剤は副作用が少ない。と言われますが、
ホルモンを外から入れることで、甲状腺のホルモンを分泌する力はどんどん奪われます。
それにより甲状腺が萎縮してしまうというリスクがあります。
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病院での治療は甲状腺や甲状腺ホルモンそのものにアプローチするものばかりですが、
甲状腺トラブルは甲状腺そのものに問題の原因がある、とは限りません。
バセドウ病や橋本病は自己免疫疾患です。
免疫システムがおかしくなって自分の甲状腺を攻撃してしまう。つまりは身体の免疫システムに問題がある場合。
甲状腺ホルモンを出して!と指令を出す脳に問題がある場合。
甲状腺ホルモンを変換する肝臓に問題がある場合。
甲状腺ホルモンの材料になる栄養が不足している場合。
ストレスや薬などの影響で身体のホルモンバランスが大きく乱れている場合。
甲状腺トラブルで同じような症状が出ていても、
その原因は人によって違うのです。
足りないからホルモン剤を飲み続ける。
多すぎるから抑制する薬を飲み続ける。
活発すぎるから手術によって摘出してしまう。
これらは全て対症療法。
身体全体のことを見ているのではなく、甲状腺だけに注目したケアです。
人それぞれ違う原因がある。とすれば、
その原因へのアプローチが、治癒には必要なはず。
今出ている症状だけを抑えるのではなく、
健康な身体、正常に働く身体を取り戻すことを目指すことが必要なのではないかと思います。
フェイシャルリフレクソロジーではお顔に出ているサイン(しこり)によって
その方の滞っているところや弱っている臓器、根本体質的に弱いところを探ります。
最も弱っているところや根本体質的に弱いところを中心にアプローチすることで
その方の身体本来の機能を取り戻すことを目指します。
弱っていた免疫力が戻り、自然治癒力が最大限に発揮できる身体へと変わっていくことで不調の改善へと繋がります。
まずはそれがメイン。
そこに今出ている症状に関連するホルモン、脳神経、経絡へと
あらゆる方面からアプローチしていきます。
症状だけを見るのではなく、身体そのものを見ていく。
健康を目指す、そういうセラピーなのです。