高熱でおかしくなる⁉︎熱せん妄の話
子どもがインフルエンザで熱せん妄が出た!という話を最近クライアントさんから2件ほど聞きました。
熱せん妄とは、高熱が出て、うわ言やよくわからない事を言ったり、悪夢や幻覚を見たり、手をかじったり、笑い出したり、動き出したりと、異常行動がでる症状です。
詳しいメカニズムは解明されていませんが、高熱により、脳内で神経伝達物質が大量に放出されることで起こるとみられています。
お子さんに初めてこういう症状が出たらおかしくなっちゃったの?とびっくりするし怖くなりますね。
それで怖くなって慌ててタミフルを飲ませちゃった…という方もいましたが、
タミフルの副作用では急な解熱後の異常行動が報告されています。
熱せん妄は、薬剤による異常行動とは別で、こちらは薬による脳への強い刺激により起こるものです。
またインフルエンザの時は特に解熱剤の服用は慎重に。サイトカインストームによる脳症のリスクが高まるとの報告があります。
特にこれという治療法もありません。
ちなみに、小さなお子さんがなりやすい傾向があります。
対処としては高熱による熱せん妄の場合、そばで見守ること。突然走り出したりすることもあるので目を離さないようにしましょう。
怖がっているようなら抱っこしたりして落ち着かせてあげる。しっかり話しかけて意識があるかどうか確かめましょう。
あとは、高熱を自然な形で熱を冷ましてあげると良いと思います。
リンパや血管の通る脇の下、鼠径部、首すじなどをアイスバックなどで冷やすと効果的です。
おでこに冷えピタは気持ちいいくらいの意味しかありません。
また、解熱効果のあるレモンの精油をキャリアオイルで希釈したものを足裏に塗るのも良いです。
我が家ではだいたい40度前後になったらこれらの解熱ケアをして39度前半程度になるようにしています。
発熱は免疫が高まり、ウィルスは弱まる、正しい免疫反応ですが、あまりの高熱は苦しく辛いですもんね。
あと、高熱を出している時は脱水症状を起こすことが怖いので、水分補給はしっかりさせましょう。
注意してほしいのが、熱せん妄の症状と、脳症の初期症状は似ています。
異常行動が1時間以上続いたり、何度も繰り返す。また、けいれんを併発していたり、意識がはっきりせずに、ぐったりとした状態が続くような意識障害があるようだと、脳症の可能性がありますので、すぐに受診が必要です。ここは母の勘で、あきらかにおかしいと思ったら迷わず受診しましょう!
オンラインスクールでは講座の他にこういったからだや不調についてのレクチャーを毎週アップしていきます。
質問も随時受け付けてますので、しっかり学べます。
無料のプレ講座期間の今週のレクチャーは「脱水症状とそのケア」と「受診した方がよいタイミング」についてです。
まだまだ参加募集してます♪