重症喘息の男の子がお薬を卒業するまで

〈重症喘息のYくんの事例〉

3歳の頃に喘息の診断を受けてからというもの喘息発作で年に3~4回入院。

気管支拡張剤やステロイドのお薬数種類を毎日欠かさず服用。

既存の治療薬でも治すことのできない気管支喘息患者に使われる注射も毎月2本。

積極的に大きな病院での治療をしてきたYくん。

8年もお薬を使い続けても良くならずに薬が増えるばかりと悩んでいたお母さん。

私のアレルギーの講座にいらっしゃったのがきっかけでサロンにYくんを連れてきてくれました。

初めて来たときは恒例の春の発作で退院したすぐ後で、ゼイゼイしつつちょっとフラフラしながらでした。

お顔を触ると、「ちょっと痛い~」と痛がりながらも深く眠りにおちるYくん。

それから1年。

毎月2~3回のフェイシャルリフレクソロジーのトリートメントを定期的に受け、

お母さんも体についてケアについて勉強し、生活も少しずつ改善、お家でのお手当もお母さんにしてもらい…

だんだんとYくんの症状に変化がみられました。

感染症にかかっての軽い発作は2度ほどあったものの、入院するほどの発作は起きず、

主治医の先生と相談して、注射をやめてお薬も少しずつ減っていきました。

そしてこの春、恒例の発作は一度も起きずに、使っていたお薬はすべて卒業。

1年でサロンも卒業です。

 

こういう子供たちを見ていると、体の持つ自然治癒力を目の当たりにします。

子どもたちの本来持つ力を信じることの大切さを改めて感じます。

Yくん自身もお母さんも頑張った1年。

治してほしいという依存の気持ちでフェイシャルリフレクソロジーをただ受けるだけでは、1年でお薬を卒業できるまでは難しかったでしょう。

深刻な症状を改善するには生活の改善、気持ちの変化、日常的なケアが不可欠です。

何より、喘息は自分で治すんだという自分の意志が、一番のくすりになるのだと思います。

スポーツが得意で、学校でもリーダーシップを発揮してるYくん。

元気な体でスポーツも学校生活も思いっきり楽しめるようになって良かったです。

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